longlong 文学少女 メイキング
依頼品です。いつものlonglongさんの造形とはまたひと味違います。
気泡は少ないですが、仮組みが意外と難しい。
特に下半身はスカートで包まれまったく余裕がないので、かなりシビアです。
スカートの中に見えるペチコート(下着)は、2パーツからなります。
しかも極薄なので足に固定するしかありません。
継ぎ目は目立つので、消す必要がありますね。
ペチコートは幅がないので、奥に足が見えます。
上〜横まで同様なので、出来ればペチコートとスカートとの間に足が見えないようパテをかませたいです。
袖の継ぎ目もダボがないのでスキマから向こうが見えます。
ダボを軽く彫ります。
エポパテをかませます。スカートは極薄なので、パテが硬いと割れる可能性があるので、少々パテを温めて、柔らかくしてから作業します。ペチコートは足に固定して、ずれないように。
スカートは底にふたがあるので、閉じるように削って微調節。
あとはひたすらサフ吹いてキズ消し。
椅子の金属パーツは、意外と凹凸があります。金属を流したあとのような、うねりがあるので、パテで埋めてサフ吹いて磨きます。
固定用の穴は、パーツが細いので0.6mmを2本、1mmを開けるにはちょっと折れそうで恐いw
華奢な椅子ですが、座面にしっかりしたダボがあってパチンとはまるようになってます。
ペチコートは1パーツ化が出来ました。スカートとの間から足も見えないので、イイ感じです。
パチンとはまるので、固定の真鍮線も入りません。
塗装は透明水彩画のイラストを見本に、ブルーを基調とした彩色で。
濃いブルーは、白+純色で、濃い青と薄い青、鮮やかな紫を作り薄めに希釈し、エア圧を高めににじみを出しながら塗っていきました。普通はにじみを出さないよう、エア圧控えめにムラ無く塗るんですが、真逆をやったわけです。
ラインや襟の刺繍を塗ったあと、リキテックスで濃い青を色と色のキワにボカシ入れます。
肌色は普通に、顔はあまり影を付けないようにしています。
スカートの底にフタをするため軽く組んでみます。
底のフタはスキマが多く固定も微妙なので、アルテコで接着して再塗装します。
椅子は学校椅子を検索して参考に、軽く木目を茶で吹き付け、足はベタで塗りました。
足は固定も真鍮線が短く非常に華奢なので、エポキシで接着したら完全硬化まで放置。
髪はlonglongさんのレシピを参考に、茶系と紫系を作って紫で陰影を付けています。
三つ編みはリキテックスで、編み目のモールドに濃い茶色を流し込みしました。
リボンは薄いグリーンと茶で塗装します。
顔はいつものようにリキテックスで。目はぼんやり瞳孔もボカシ気味に。
依頼者様の意向で右のように書き加え、目がはっきりとしてきました。
イラストがはっきりとした目の描き方ではないので、非常に苦慮した所です。